あたたかい季節になると出てくる毛虫、あまり好きな人はいないと思いますがもし見つけても絶対に素手でさわらないで!!
毛虫の毛には毒があって皮膚に触れるとアレルギー反応をおこし、腫れてかゆくなったりかぶれたりするんです。
もしも知らない間にさわってしまったり洗濯物などについていた場合どうしたらいいのか、対処法をお教えします。
毛虫対策と駆除方法、家の中に毛虫が入ってきてしまった場合と洗濯物の洗い直しについて
まず、毛虫かぶれ(毛虫皮膚炎)になるには、2つの原因が考えられます。
1つはうっかり素手で毛虫にさわってしまったこと。
2つめは毛虫の毛が落ちているところに肌が触れてしまったことです。
毛虫には自分の身を守るために体毛に毒がありますが、抜け落ちた毛でも毒がなくなることはないんです。
なので家の中で毛虫を見つけて駆除した後や、洗濯物に毛虫がついていてはらった後などでも毒毛が残っている場合があり危険です。
もし毛虫を見つけて駆除したい場合は毒針毛固着剤が便利です。
毒毛ごと毛虫を固めてくれるので毒毛が残る確率を減らせます。
また、毛虫の毒はタンパク質なので、50度以上のお湯で無効化することができます。
洗濯物や衣類についてしまった場合は50度以上のお湯につける、スチームアイロンをかける、乾燥機にかけるといった対策がおすすめです。
毛虫かぶれ(毛虫皮膚炎)は人にうつる?症状と対処法は?
毛虫による皮膚炎には2種類のタイプがあります。1つは毒針毛型(どくしんもうがた)、2つめは毒棘型(どくきょくがた)です。
毒針毛型(どくしんもうがた)
毛虫のからだを覆っている毒毛にさわってしまった場合に起こります。
このタイプは毛虫の毛に触れてもすぐには症状がでにくく、数時間たってから徐々にかゆみや痛みとともに赤い発疹がでてきます。
毒棘型(どくきょくがた)
主に「イラガ」などの幼虫に接触した場合、何らかの刺激によって幼虫が防御反応として棘を出し刺されることがあります。
棘が刺さった瞬間に強い痛みを感じ、放っておくと激しい痛みやかゆみ、発疹が広がるのですぐに対策を行ってください。
もし毛虫にさわってしまったり、かゆみや発疹などの症状が出てしまったなら
次のように対策をしましょう。
すぐに流水で洗い流す
毒針毛型の場合はすぐに抜けるようになっているので流水で洗い流します。
かゆいからといってかいてしまうと余計に毒毛が皮膚に入りこんでしまうので、まず洗い流すようにしましょう。
ガムテープで毒毛をはがす
これも毒針毛型の場合です。ガムテープなどで毒毛をはがすことができますが、同じ面をくりかえし使わないよう気をつけましょう。
衣服についた場合は着替える
もし刺されていなくても、衣服などに毛虫がついていた場合は毒毛が残っている場合があるので着替えましょう。その際に毛虫のついた服は他の洗濯物と一緒にせず50度以上のお湯につけるなどしてください。
市販の外用薬を使う
もし上記の対策をしても症状が治まらない場合、市販のステロイドや抗ヒスタミン薬の含まれた軟膏が効き目があります。
軽症の場合は1~2週間で症状が治まりますが、長引くようなら病院で治療してもらうのがいいでしょう。
家族が毛虫かぶれ(毛虫皮膚炎)になってしまった場合、人から人へうつることはありませんが、衣服の対策などをしっかりして毒毛を広げないように注意してください。
まとめ
毛虫は春のイメージがありますが、3~6月ごろと8~11月ごろの年2回(地域や気候によって変動します)多くなる季節があります。実際に触れたときだけではなく、毛虫が残した毒毛に触れてしまっただけでも症状がでるなんて恐ろしいですが、もし万が一症状が出てしまったときには焦らず落ちついて対処してくださいね!
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