本当は怖い進水式の意味と歴史!あの豪華客船もシャンパン割りをしなかったから沈んだのか?!

雑学
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新しく完成した船を、初めて水に触れさせる儀式のことを「進水式」と言います。

船の誕生を祝うとともに、航海の無事を祈ってシャンパン割りをします。

 

実は、あのタイタニック号が沈没したのは進水式でシャンパン割りを行わなかったから、なんていう話もあるほど、進水式は船にとってとても大事な式典なのです。

 

進水式では、船と造船台をつないでいる支綱(しこう)と呼ばれる綱を「銀の斧」で切ります。支綱にはシャンパンやくす玉がつながれていて、綱が切られると同時にシャンパンとくす玉が船首にぶつかって割れ、くす玉から紙吹雪やリボンが出てきて空を舞う様はまさに圧巻です。

支綱を切断する銀の斧は、悪魔を振り払うと言われる縁起物です。

また支綱も縁起物とされており、妊婦の腹帯や安産のお守りにも使われています。

ちなみにヨーロッパではシャンパン割りは女性がするのが伝統的になっています。これは19世紀初めにイギリスの皇太子が軍艦の進水式で女性に赤ワインの瓶を船に叩きつけて割るように命じたことから来ていると言われています。

 

 

華やかな進水式の裏に隠された怖いルーツ!シャンパンが割れないとその船は不幸になる?!

新しい船が進水する時、古くから色々な儀式が行われてきました。

昔の人々は嵐や雷などを神々の怒りと考え、航海中に嵐などに見舞われた時には神の怒りを鎮めるためにいけにえを捧げたものです。

それがバイキングの時代になると、航海の無事を祈って進水時に生きた奴隷や囚人をいけにえに捧げるようになり、ローマ時代にはいけにえの代わりに血に似た赤ワインを船に投げつけるようになりました。

現在の進水式の形になったのは18世紀に入ってからで、その後、赤ワインに代わりに白ワイン、白ワインの代わりにシャンパンへと変化してきたようです。

シャンパンの瓶が割れないとその船は不幸になると言われており、そのために直接手で船にぶつけたり、瓶を船に投げつけることもあります。


 

進水式で割るお酒の種類はシャンパンと決まっているの?

進水式のルーツでもお話しした通り、式で割るお酒は赤ワイン→白ワイン→シャンパンへと変化してきました。

気象の知識のなかった昔の人々は、何よりも海での天候の変化を恐れ、航海の無事を祈る意味で神々の怒りを鎮めるためのいけにえや血を表す赤ワインを捧げていましたが、今では出航を祝う意味合いが大きく、お祝い事で飲まれることが多いシャンパンが一般的になったのではないでしょうか。

同じ理由で、日本での進水式では日本酒を使う場合もあります。

やはり日本人のお祝い事には日本酒が欠かせませんね。

 

 

まとめ

飛行機のなかった昔の人々にとって、船はとても大切なものであり、また恐ろしいものでもありました。そして現在でも、毎日さまざまな目的のためにたくさんの船が世界中を航海しています。

日本では各地の造船会社が進水式を行っており、見学に行くことが可能です。

人々を乗せて海を渡る船の門出、ぜひ一度見に行ってみてはいかがでしょうか?

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