天皇陛下や皇族の人たちは、ご公務などでたびたび海外を訪れていますよね。
その際には一般人と同じようにパスポートを所持するのかどうか、気になったことはありませんか?
実は、天皇陛下は渡航の際にパスポートは必要ありません。。
それはなぜか、そして天皇陛下以外の皇族の人たちの場合はどうなっているのか、その疑問にお答えしていきます。
天皇陛下はなぜパスポートがいらないの?皇族の人たちのパスポートの氏名はどうなっている?
天皇陛下はなぜパスポートがいらないのでしょうか?それは、1971年の秋に戦後初めて天皇陛下が海外訪問される際に外務省で検討された結果、“国の象徴である天皇陛下が、外務省が発給するパスポートを携行し出入国の手続きを経られるのは極めてふさわしくない”とされたためです。
また、国際的な慣例としても“国家元首及び配偶者はパスポートはいらない”ということになっており、日本の憲法には規定されていませんが天皇陛下と皇后さまは日本の国家元首という位置づけになることからこのような対応がとられるということです。
しかし他の皇族の人たちはこれに当てはまらないことから、渡航する場合にはパスポートが必要になります。
日本には「一般旅券」「公用旅券」「外交旅券」の3種類があり、皇族の人たちは“終身公務員”であるため『皇族』という官職名で「公用旅券」を発給されます。
「公用旅券」にはその他に、国会議員や一般の公務員、公的機関の職員などが公務で海外へ渡航する際にも交付されます。
これは一般の旅券とは違い、身分証欄には保持者の“官職名”や“渡航目的”が書かれています。
また、公務で渡航する場合には外交旅券の発給を受けます。
皇族の人たちが飛行機に乗るときはやっぱりファーストクラス?
天皇御皇后両陛下以外の皇族の人たちが海外に行くときにはパスポートが必要だということがわかりました。では実際に皇族の人たちはどのように飛行機を利用しているのでしょうか?
天皇陛下は海外、国内ともに専用機を貸切って搭乗されています。
その他の皇族の人たちはファーストクラスを全席貸切にして一般客を立ち入り禁止にすることが多いみたいですが、これは絶対ではないようです。
以前イギリス行きの飛行機のエコノミークラスに“眞子さま”が乗っている姿が目撃されました。
このとき眞子さまは、イギリスのレスタ―大大学院の修了式のため、公務ではなくプライベートで搭乗されていたようで周囲も驚き、話題になりました。
眞子さまのお母さまである紀子さまは、皇族として正しい振る舞いをすることをとても大切にされている方で、無駄遣いしてはいけないことを教育されているのだそうです。
このエピソードからもわかる通り、皇族の人たちは質素で謙虚な暮らしをこころがけていることがわかりますね。
まとめ
天皇皇后両陛下は国家の象徴であり、国家元首と同等なのでパスポートは必要ではありませんが、他の皇族の人たちは公用旅券を使って公務などを行なっています。こうした天皇家についての様々な事柄は、普段私たちはあまり気にすることはありませんが、きちんと議論し決められているのですね。
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