お盆とは、故人やご先祖の霊をお迎えする夏の行事です。地域によって時期が違いますが、現在では多くの地域で8月15日前後に行われています。
その中でも、その年に亡くなった方が初めて迎えるお盆のこと初盆と言い、お盆に四十九日が終わっていない場合は翌年に初盆の法要を行います。
地域によって言い方が異なり、初盆(はつぼん)や新盆(にいぼん・あらぼん・しんぼん)とも言われています。
初盆とは?
初盆(新盆)は通常のお盆とは異なり故人の初めての特別なお盆なので、お坊さんを招いてお経をあげてもらいます。親しかった友人などを招くこともあります。法要のあとには会食を行うことが多いので、親族など近しい間柄の場合はお手伝いをするのに白いエプロンなど持参してもいいでしょう。
服装は男性はブラックスーツ、女性はブラックフォーマルウエアといった略喪服が一般的ですが、夏の暑い時期なので黒や紺色、グレーなどの地味な平服を着ても良しとされています。
不安な場合は伺う前に施主に確認しておきましょう。
お香典の金額は?
初盆に行くときには不祝儀(お香典)を持参しましょう。昔は盆提灯や線香・ろうそくなどを持参していましたが、最近では現金を包んで渡すことが多くなっています。
金額は3000円・5000円・10000円程度が一般的で、友人なら3000円、親族なら5000円、夫婦など連名の場合は10000円を目安にします。
あくまで目安なので、以前に自分の家の初盆の時にお香典を頂いたことがあればその額に合わせるなどするといいでしょう。
法要後に会食などお食事が出される場合は、その分も考慮して包みます。
表書きは仏式なら「御仏前」、神式なら「未玉串料」「御神前」、「御供物料」は宗教に関係なく用いることができます。
初盆のお供えのお菓子も一緒に持参するべき?
お供え物は必ずしも持参しなければいけないわけではありません。故人や遺族との関係性や地域によっても異なります。
持っていく場合は日持ちするお菓子や旬のくだもの、お線香やお花などを選ぶといいでしょう。
地域によっては法要のあとにお供え物を開封し、分けて参列者で持ち帰るしきたりがあるので、お菓子なら分けやすいように個包装のもの、ひとつひとつにボリュームがあるものがおすすめです。
初盆のお供え物、のしはどう書く?
お供え物ののし紙の表書きには「御供」または「お供物」と書きましょう。水引は弔辞用の白黒か黄色の結び切りのものを使用します。
誰からのお供えかわかるように外側からのしが見える『外のし』にするのがいいでしょう。
まとめ
法要というと、宗教や宗派、地域などによってさまざまなしきたりがあります。可能であれば施主または親族の方に事前にお伺いをして失礼のないようにしたいですね。
初盆は故人にとっても遺族にとっても特別なお盆なので、心をこめて故人を偲び、初盆を迎えてあげましょう。
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